フィアットのツインエアエンジンがテクノベストを受賞

時代はハイブリッドに向かうのかそれとも…。

伊フィアット オートモービルズは、FPT（フィアット パワートレイン テクノロジーズ）のツインエア2気筒エンジンが、“テクノベスト2010”を受賞したことを発表した。FPTの同賞受賞は、今回で2年連続となる。

“テクノベスト2010”は、国際的な独立系自動車ジャーナリストで組織する“オートベスト”の審査員15名が選定する、国際的な知名度を誇る賞。オートベストは、2000年に結成され、欧州で最も重要な自動車審査組織のひとつとして高く評価されている。

　今回“テクノベスト2010”を受賞したツインエアは、マルチエア吸気バルブの電子制御式油圧コントロールや、エンジンのランニングコストを削減するメンテナンスフリーのタイミングチェーン、振動を低減し快適性を高める逆回転バランサーシャフトなど、通常上位クラスにしか採用されない高度な技術を搭載する。

出力は、自然吸気、ターボ、CNGバイフュエルなどのタイプによって異なるが、65から105psを発生。最上位タイプは、排気量わずか900ccと小型ながらも、単位排気量あたりの出力とトルクにすぐれているのが特徴となる。

このエンジンは現在、フィアット500の85psターボモデルに搭載されており、MTAトランスミッション仕様のCO2排出量は、ガソリンエンジンとして最も低い92g/kmを達成。高い環境性能を誇っている。

また、ツインエアはサイズが非常にコンパクトなので、電気モーターと組み合わせて、都市での使用に適したハイブリッドを構成するのに有利なユニットと見られている。