新型911ターボ発表。ターボSは560ps

ポルシェのドイツ本社は5月3日、新型『911ターボ』と『911ターボS』の概要を明らかにした。現行の「991」型にとって、初のターボエンジン搭載車となる。

新型のハイライトが、いっそうパワフルかつ環境性能を高めたエンジン。直噴3.8リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンは、2個のターボチャージャー（可変ジオメトリーターボ）で過給。911ターボが最大出力520ps/6000-6500rpm、最大トルク67.3kgm/1950-5000rpm、 911ターボSが最大出力560ps/6500-6750rpm、最大トルク71.4kgm/2100-4250rpm引き出す。

オーバーブーストモードでは、さらに最大トルクが向上。911ターボでは72.4kgm/2100-4250rpm、 911ターボSでは76.5kgm/2200-4000rpmへ引き上げられる。

トランスミッションは7速デュアルクラッチの「PDK」、駆動方式は4WDの「PTM」（ポルシェ・トラクション・マネジメントシステム）の最新バージョン。新開発のPTMは、電子制御マルチプレートカップリングを採用。新しいPTMは水冷機能によって前輪へのトルク伝達をよりダイレクト化し、エンジンとトランスミッション、4WDシステムの連携も最適化された。

これにより、0-100km/h加速は911ターボが3.4秒（スポーツクロノパッケージは3.2秒）、911ターボSが3.1秒。最高速は911ターボが315km/h、911ターボSが318km/hに到達する。新型911ターボのスポーツクロノパッケージの0-100km/h加速3.2秒は、先代911ターボSよりも0.1秒速い。

これだけの高性能でありながら、新型911ターボシリーズには、アイドリングストップと巡航時の気筒休止システムを採用。欧州複合モード燃費は10.3km/リットルと、先代比で最大16％改善させた。ポルシェは、「ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでのラップタイムは、ターボSで7分30秒を切る」と説明している。

メルセデスベンツ Sクラス新型、公式画像が流出

メルセデスベンツが5月15日、ドイツで発表する予定の新型『Sクラス』。同車の公式画像が、誤って発表前に配信されていたことが分かった。

これは4月30日、メルセデスベンツのオーストリアの公式サイトで公開されたもの。ワールドプレミアを2週間後に控えた新型Sクラスの画像が、突然公開されている。

しかしこの画像、現在はサイトで閲覧できない状態になっている。このことから、メルセデスベンツ・オーストリアが何らかの手違いで、発表前に配信した可能性が高い。

新型Sクラスの公式画像は、フロント1点のみ。Sクラスらしい押し出しの強さを備えながら、いっそうスポーティに生まれ変わる姿が見て取れる。

ルノー、F1技術を活かした特別なEVを発表

　ルノーは25日、電気自動車Twizyの生産工場があるスペイン・バリャドリッドで、“TwizyルノースポールF1コンセプト”を発表した。F1技術が投入された電気自動車は、F1スタイルのエクステリアデザインやメガーヌ・ルノースポール265に匹敵する加速性能を持つ。

　技術面では、実際にF1に採用されているKERS（エネルギー回生システム）が用いられている。これはブレーキ時に発生する運動エネルギーをバッテリーに蓄えておき、パワーが必要な場面で瞬時に放出させるもので、作動時には通常の6倍にまでパワーアップ。通常は17hpのTwizyを、一気に100psマシンに変身させる。

　これにより0-100km/h加速は、メガーヌの高性能モデル“ルノースポール265”に匹敵するタイム（6.15秒）を達成している。

　他にもF1タイプのステアリングホイールを採用したり、出力アップに応じたシャシー強化が施されていたりと、運転の楽しみを高めるチューニングが施されている。

BMW、Z4をマイナーチェンジ

　ビー・エム・ダブリューは24日、BMW Z4のマイナーチェンジし、発売した。今回のマイナーチェンジでは、新デザインのヘッドライトを採用するとともに、装備を充実させるなどの改良により商品性を高めた。

　ヘッドライトの改良については、新たにLEDを採用したスモールライトリングを装着し、LEDアクセントラインとあわせて独特の表情をつくり上げた。サイドビューについても、LEDターンインジケータを内蔵したクロームのサイドフィニッシャーを新たに採用し、躍動感を演出した。

　インテリアでは、コントロール・ディスプレイの周囲やエアコンディショナーのエアアウトレットのフレームに新たにハイグロスブラック仕上げを施し、質感を向上させた。

　なお中核モデルのsDrive20iには、オープン走行時の快適性を高めるウインドディフレクターやオートエアコンディショナー、ハンズフリーテレフォンシステム、スピーチコントロールなどを新たに標準装備し、価格は据え置きとした。

　ラインアップと価格は以下のとおり。

・sDrive20i（8速AT）：499万円

・sDrive20i Hi-Line（8速AT）：540万円

・sDrive20i M Sport（8速AT）：575万円

・sDrive35i（7速DCT）：699万円

・sDrive35i M Sport（7速DCT）：740万円

・sDrive35is（7速DCT）：819万円

ダンロップ「タイヤ安全プロジェクト」結果、5台に1台が整備不良

ダンロップの住友ゴム工業が4月に全国47都道府県54カ所で実施した「ダンロップタイヤ安全プロジェクト」で、タイヤ点検結果を集計したところ、タイヤの整備不良は5台に1台程度あり、空気圧の過不足が最も多く確認された。

同社では、2008年10月から年2回、全国47都道府県でタイヤ点検と安全啓発活動を「道の駅」などで開催している。9回目となる今回は、タイヤに起因する事故の未然防止を目的に、装着されているタイヤの空気圧、残溝、タイヤ表面の損傷などの点検を行うとともに、タイヤの安全で正しい使用・管理方法について紹介する冊子を配布して、ドライバーにタイヤの日常点検の重要性を訴求した。

今回の活動では全国54会場で3836台の車両のタイヤ点検を実施した。この結果、タイヤの整備不良率は全点検台数の22.1％だった。内容は（重複含む）空気圧の過不足が16.4％と最も多く、タイヤ表面の損傷が7.0％、偏摩耗が5.3％、残溝不足が2.5％という結果となった。

同社では、今回の点検結果を踏まえ、今後もドライバーにタイヤの安全で正しい使用方法や管理方法を積極的に訴求していく。

BMW M3にDTMマシン風の特別仕様車を設定

　ビー・エム・ダブリューは、BMWの高性能モデル"M3"のクーペモデルに特別限定車"M3クーペDTM Champion Edition（ディーティーエム・チャンピオン・エディション）"を設定し、販売すると発表した。BMWが2012年にドイツ・ツーリングカー選手権（DTM）でシリーズチャンピオンを獲得したことを記念して世界54台限定で設定されるもので、日本には10台が導入。2012年のDTMマシンを摸した特別な装備を備えている。

　同モデルは、2012年のDTMでドライバーズタイトルを獲得した「BMWチーム・シュニッツァー」に所属するブルーノ・スペングラー選手のレースカーをモチーフとしている。エクステリアには、マット仕上げのフローズンブラック・メタリックのボディカラーをはじめ、マットブラック仕上げの19インチMライトアロイホイール、カーボンファイバー製フロントスプリッターおよびリヤトランクスポイラー、カーボンファイバー製ルーフからトランクリッドにかけて施されたMストライプのステッカーなどを備える。

　インテリアは、専用アルカンタラ仕上げのステアリングホイールやパーキングブレーキレバーのほか、ブルーノ・スペングラー選手のヘルメットデザインをイメージした専用デザインのドアシルプレートや、シリアルナンバー入りのカーボンファイバー製インテリアトリムなどにより、特別感が高められている。

　トランスミッションは7速M DCT仕様で、右ハンドル仕様車が5台、左ハンドル仕様車が5台の計10台が販売される。価格は1263万円。

VW、10速DSGを開発中と発表

　独フォルクスワーゲンは26日、オーストラリア・ウィーンで開かれた自動車国際シンポジウムで、10速デュアルクラッチ式トランスミッション（DSG）や高性能ディーゼルエンジンの開発を行っていると発表した。シンポジウムではフォルクスワーゲンのマルティン・ウィンターコルン最高経営責任者が将来のパワートレイン技術について述べ、2020年までにフォルクスワーゲン車の1台あたりのCO2排出量を95g/kmレベルまで引き下げる方針を示した。

　発表によると、フォルクスワーゲンは直噴ターボ技術を用いたディーゼルエンジン（TDI）やガソリンエンジン（TSI）の投入などにより、これまでにCO2排出量を2000年比で約30％低減させた。2020年までに燃費をさらに15％低減する方針で、その目標達成のため10速DSGをはじめ、高効率パワートレインや軽量化技術などを進めていく。

　フォルクスワーゲン・グループは、これまでに6速と7速のデュアルクラッチ式トランスミッションを商品化しており、コンパクトカーからミドルクラス級サルーン、スポーツカーなどに導入。DSGならではの低燃費とスポーティな走りはユーザーからも支持を集めてきた。10段DSGの投入により、フォルクスワーゲン車の人気がさらに高まる可能性もある。

ドライブで聞きたい曲ランキング、トップはL'Arc～en～Ciel「Driver's High」

レコチョクは、ユーザー投票による「ドライブで聞きたい曲ランキング」を発表。L'Arc～en～Cielの「Driver's High」が1位に選ばれた。

ランキングは、4月2日から19日まで、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン向け「レコチョク」や「レコチョク音楽情報」サイトで実施した投票結果をまとめたもの。

1位になったL'Arc～en～Cielの「Driver's High」には、「疾走感ある曲調とビデオクリップがドライブにピッタリ！！サビを聞いてるとどこまでも行けそうな気がする！！」（24歳/女性）など、曲の疾走感からドライブを連想する、との声が多く寄せられた。

2位は、flumpool「君をつれて」。「曲がアップテンポでノリノリ、運転が楽しくなる！ドライブで聴いたら何処までも行けちゃう！！」（23歳/女性）など、爽やかなメロディと歌詞がドライブにぴったりという意見が集まった。

ほかにも、車中、大勢で出かける時に盛り上がる曲や、恋人との甘いデートを連想させる曲などバラエティ豊かなドライブ曲がランクインした。

■ドライブで聞きたい曲ランキング

1位：「Driver's High」L'Arc～en～Ciel

2位：「君をつれて」flumpool

3位：「Choo Choo TRAIN」EXILE

4位：「Over Drive」JUDY AND MARY

5位：「で・か・け・YO～。」ハジ→

アウディ、TTウルトラ クワトロを発表

　アウディは、オーストリアで5月17日から開催されるフォルクスワーゲン＆アウディのファン向けイベント“Wortherseeフェスティバル”で、アウディTTをベースとした“TTウルトラ クワトロ コンセプト”を発表すると明らかにした。同モデルは300kgにもおよぶ大掛かりな軽量化が施されたスタディモデルだ。

　毎年この時期に開催される“Wortherseeフェスティバル”は、フォルクスワーゲン＆アウディファンに向けた大規模なクルマの祭典だ。フォルクスワーゲンとアウディはこのイベントに向け、コンセプトカーを発表するのが通例となっており、通常のモーターショーへの出展車とは一線を画す大胆なコンセプトモデルで話題を集めている。

　今年アウディブランドから出展されるのは、車重が1111kgまで削り落とされたTTクーペで、ボディにCFRP（炭素繊維強化プラスチック）やマグネシウムといった軽量素材をふんだんに取り入れたほか、サスペンションにスプリングにまでFRPを採用するという大胆な材料置換により、このクラスのモデルとしては異例といえる300kgものダイエットを成功させている。

　さらに2リッターTFSIエンジンも310psまでパワーアップされており、0-100km/h加速が4.2秒というパフォーマンスを獲得。メーカーならではの高い技術力でパフォーマンスを向上させたスペシャルなモデルとなっている。

新型ゴルフGTI、パワーは初代の2倍

フォルクワーゲンは新型ゴルフGTIについての発表を行った。ゴルフGTIは、1976年の初代誕生から37年を数え、これまでに190万台が販売されている。7世代目となる新型はドイツでは5月に発売が予定されており、すでに受注が始まっている。

　新型GTIは、2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力220psを達成している。110psを発生した初代モデルと比べると、実にパワーは2倍に増していることになる。

　車重は先代モデルに比べて42kg軽くなり、1351kgとなる。この結果、0-100km/h加速は6.5秒、最高速度は246km/hを達成。燃費が6.0L/100km（16.7km/L）と18％も向上しているのも注目のポイントだ（数値はMTモデルのもの）。

　さらに新型では"GTIパフォーマンス"と呼ばれる出力をさらに向上させたモデルが追加されるのもトピック。こちらは最高出力230psを発生し、0-100km/hが6.4秒、最高速度は250km/hを実現する。