住友ゴムの傘下のダンロップのランフラットが第4世代に進化

パンクは本当に危険な状況に陥ることが多いです。もっと普及してほしいです。

住友ゴム工業は、パンクしても走行可能なランフラット性能はそのままに、ノーマルタイヤと同等以上の乗り心地を実現した第4世代ランフラットタイヤを開発した。

同社傘下のダンロップは、1970年にいち早くランフラットタイヤを実用化。以降、標準ホイールにも装着可能な『DSST』や、軽量化や快適な乗り心地を追求した『CTTランフラットタイヤ』など、ランフラットタイヤの技術開発に積極的に取り組んできた。

今回発表された第4世代ランフラットタイヤは、従来からの技術に加え、低発熱化を徹底的に追求。『CTTプロファイル』と呼ばれる独自のタイヤ形状や、パンク走行時のたわみを抑制する高剛性の『アラミドケース』、サイド補強層とサイドウォールゴムに採用した『熱伝導率アップ配合』、走行時に高い放熱性を発揮する『ディンプルサイド』により、第3世代ランフラットタイヤと比較して、パンク時の走行距離を2.3倍に向上させた。

これにより補強層の厚みを30％薄くすることが可能となり、重量を3％、縦ばね定数を6％低減。ノーマルタイヤと同等以上の乗心地も獲得している。

ランフラットタイヤは、安全性に加え、スペアタイヤが不要になることによる省資源・省エネルギー等の観点からも、近年新車への装着率が増加。住友ゴム工業では、今後も独自の技術力でより高性能なタイヤの開発を進め、安全面及び環境面で社会に貢献していきたいとしている。