4月のフォード米国新車販売、21万台以上…2007年に次ぐ記録

米国の自動車大手、フォードモーターは5月1日、4月の米国新車販売の結果を公表した。総販売台数は4月としては2007年に次いで多い21万2584台。前年同月比は17.9％増と、9か月連続で前年実績を上回った。

ブランド別では、フォードが前年同月比17.8％増の20万4969台と、7か月連続で増加。目立った新型車のないリンカーンだが、4月は7615台を販売。前年同月比は20.7％増と、8か月ぶりに回復。

フォードブランドの乗用車系では、主力中型セダンの『フュージョン』が、新型投入の効果で4月の新記録となる2万6722台を販売。前年同月比は23.7％増と、4か月連続で増加した。コンパクトカーの『フォーカス』も2万2557台を販売。前年同月比は16.1％増と、3か月ぶりの前年超え。

フォードブランドのクロスオーバーでは、2013年モデルとして新型に切り替わった『エスケープ』が、4月の新記録の2万5826台を販売。前年同月比は52％増と、4か月連続で前年実績を上回った。

フォードブランドのライトトラック（ピックアップトラック/SUV/ミニバン）系では、ベストセラー大型ピックアップトラックの『Fシリーズ』が、前年同月比24.4％増の5万9030台。『エクスプローラー』も5.8％増の1万4204台と、引き続き好調。

フォードモーターの2013年1-4月米国新車販売は、前年同期比12.7％増の81万1067台。同社のケン・クズバイ副社長は、「新型フュージョンやエスケープなど、需要の多い新型車の増産に務めていく」と語っている

4月のGM米国新車販売、23万台以上…過去5年で最高

米自動車最大手、GMは5月1日、4月の米国における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は、4月としては過去5年で最高の23万7646台。前年同月比は11.4％増と、9か月連続で前年実績を上回った。

「シボレー」「キャデラック」「GMC」「ビュイック」の4ブランド別では、シボレーが17万2460台を販売し、前年同月比は10.9％増と4か月連続で増加。GMCは6.7％増の3万4799台、ビュイックは11.1％増の1万7157台。キャデラックは1万3230台を売り上げ、前年同月比は34.3％増と、7か月連続の前年実績超えとなった。

シボレーブランドでは、主力中型セダンの『マリブ』が前年同月比0.8％減の2万1734台と、3か月連続のマイナス。主力小型セダンの『クルーズ』は2万2032台を売り上げ、前年同月比は21％増と、2か月連続で前年実績を上回る。クロスオーバーの『エクイノックス』は、14.7％増の2万0965台と、引き続き好調。主力の大型ピックアップトラック、『シルバラード』は、28.1％増の3万9395台と、5か月連続で前年実績を上回る。

GMCブランドでは、主力の大型トラック『シエラ』が前年同月比12.8％増の1万4208台と、2か月ぶりに回復。クロスオーバーの『テレーン』も、1.6％増の7964台と2か月ぶりに増加した。ビュイックブランドでは、小型セダンの『ベラーノ』が13.4％増の3391台と好調。

キャデラックブランドでは、新型投入を控えた『CTS』が42.9％減の2398台と、8か月連続の前年割れ。クロスオーバーの『SRX』も、13％減の3478台と、2か月ぶりのマイナス。2012年9月に発売した新型スポーツセダン、『ATS』は4月、2725台を登録。キャデラックの販売増に貢献する。

GMの2013年1-4月米国新車販売は、前年同期比9.8％増の90万2609台。GMのカート・マクニール販売担当副社長は、「米国経済は好調で新型車の投入を控えている。今後の見通しは明るい」と述べている。

メルセデスベンツ Sクラス新型、公式画像が流出

メルセデスベンツが5月15日、ドイツで発表する予定の新型『Sクラス』。同車の公式画像が、誤って発表前に配信されていたことが分かった。

これは4月30日、メルセデスベンツのオーストリアの公式サイトで公開されたもの。ワールドプレミアを2週間後に控えた新型Sクラスの画像が、突然公開されている。

しかしこの画像、現在はサイトで閲覧できない状態になっている。このことから、メルセデスベンツ・オーストリアが何らかの手違いで、発表前に配信した可能性が高い。

新型Sクラスの公式画像は、フロント1点のみ。Sクラスらしい押し出しの強さを備えながら、いっそうスポーティに生まれ変わる姿が見て取れる。

ルノー、F1技術を活かした特別なEVを発表

　ルノーは25日、電気自動車Twizyの生産工場があるスペイン・バリャドリッドで、“TwizyルノースポールF1コンセプト”を発表した。F1技術が投入された電気自動車は、F1スタイルのエクステリアデザインやメガーヌ・ルノースポール265に匹敵する加速性能を持つ。

　技術面では、実際にF1に採用されているKERS（エネルギー回生システム）が用いられている。これはブレーキ時に発生する運動エネルギーをバッテリーに蓄えておき、パワーが必要な場面で瞬時に放出させるもので、作動時には通常の6倍にまでパワーアップ。通常は17hpのTwizyを、一気に100psマシンに変身させる。

　これにより0-100km/h加速は、メガーヌの高性能モデル“ルノースポール265”に匹敵するタイム（6.15秒）を達成している。

　他にもF1タイプのステアリングホイールを採用したり、出力アップに応じたシャシー強化が施されていたりと、運転の楽しみを高めるチューニングが施されている。

ダンロップ「タイヤ安全プロジェクト」結果、5台に1台が整備不良

ダンロップの住友ゴム工業が4月に全国47都道府県54カ所で実施した「ダンロップタイヤ安全プロジェクト」で、タイヤ点検結果を集計したところ、タイヤの整備不良は5台に1台程度あり、空気圧の過不足が最も多く確認された。

同社では、2008年10月から年2回、全国47都道府県でタイヤ点検と安全啓発活動を「道の駅」などで開催している。9回目となる今回は、タイヤに起因する事故の未然防止を目的に、装着されているタイヤの空気圧、残溝、タイヤ表面の損傷などの点検を行うとともに、タイヤの安全で正しい使用・管理方法について紹介する冊子を配布して、ドライバーにタイヤの日常点検の重要性を訴求した。

今回の活動では全国54会場で3836台の車両のタイヤ点検を実施した。この結果、タイヤの整備不良率は全点検台数の22.1％だった。内容は（重複含む）空気圧の過不足が16.4％と最も多く、タイヤ表面の損傷が7.0％、偏摩耗が5.3％、残溝不足が2.5％という結果となった。

同社では、今回の点検結果を踏まえ、今後もドライバーにタイヤの安全で正しい使用方法や管理方法を積極的に訴求していく。

ドライブで聞きたい曲ランキング、トップはL'Arc～en～Ciel「Driver's High」

レコチョクは、ユーザー投票による「ドライブで聞きたい曲ランキング」を発表。L'Arc～en～Cielの「Driver's High」が1位に選ばれた。

ランキングは、4月2日から19日まで、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン向け「レコチョク」や「レコチョク音楽情報」サイトで実施した投票結果をまとめたもの。

1位になったL'Arc～en～Cielの「Driver's High」には、「疾走感ある曲調とビデオクリップがドライブにピッタリ！！サビを聞いてるとどこまでも行けそうな気がする！！」（24歳/女性）など、曲の疾走感からドライブを連想する、との声が多く寄せられた。

2位は、flumpool「君をつれて」。「曲がアップテンポでノリノリ、運転が楽しくなる！ドライブで聴いたら何処までも行けちゃう！！」（23歳/女性）など、爽やかなメロディと歌詞がドライブにぴったりという意見が集まった。

ほかにも、車中、大勢で出かける時に盛り上がる曲や、恋人との甘いデートを連想させる曲などバラエティ豊かなドライブ曲がランクインした。

■ドライブで聞きたい曲ランキング

1位：「Driver's High」L'Arc～en～Ciel

2位：「君をつれて」flumpool

3位：「Choo Choo TRAIN」EXILE

4位：「Over Drive」JUDY AND MARY

5位：「で・か・け・YO～。」ハジ→

新型ゴルフGTI、パワーは初代の2倍

フォルクワーゲンは新型ゴルフGTIについての発表を行った。ゴルフGTIは、1976年の初代誕生から37年を数え、これまでに190万台が販売されている。7世代目となる新型はドイツでは5月に発売が予定されており、すでに受注が始まっている。

　新型GTIは、2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力220psを達成している。110psを発生した初代モデルと比べると、実にパワーは2倍に増していることになる。

　車重は先代モデルに比べて42kg軽くなり、1351kgとなる。この結果、0-100km/h加速は6.5秒、最高速度は246km/hを達成。燃費が6.0L/100km（16.7km/L）と18％も向上しているのも注目のポイントだ（数値はMTモデルのもの）。

　さらに新型では"GTIパフォーマンス"と呼ばれる出力をさらに向上させたモデルが追加されるのもトピック。こちらは最高出力230psを発生し、0-100km/hが6.4秒、最高速度は250km/hを実現する。

ピレリ、国内市販向け四輪・二輪タイヤの価格を引き上げ…5月1日より

ピレリ ジャパンは、5月1日から乗用車、SUVタイヤおよびモーターサイクル＆スクータータイヤの市販価格を引き上げると発表した。

今回の価格改定は、石油化学関連原材料価格が依然として高騰を続けており、企業努力のみで吸収することが困難と判断したためとしている。

値上げ率は、乗用車とSUVタイヤ（夏タイヤのみ）が7％まで、モーターサイクル＆スクータータイヤが平均3.5％。

PSAプジョーシトロエン、カザフスタン市場に進出…プジョー車を現地生産

フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは3月7日、AGROMASHホールディング社との間で、カザフスタンにおけるプジョー車の組み立てと販売に関する契約を結ぶことで合意したと発表した。

今回の契約合意で、PSAプジョーシトロエンは2013年6月から、プジョー車のカザフスタン現地生産を開始。生産車種は乗用車とLCV（軽商用車）となり、プジョー『301』、『3008』、『508』、『パートナー』を組み立てる。

年産台数は、当初4000台を想定。将来的には、年産1万台以上へ引き上げる計画だ。また、現地生産の開始により、フランスで300名以上、カザフスタンで150名の雇用を創出する。

今回の現地生産開始に合わせて、PSAプジョーシトロエンは、ロシア製のプジョー『408』を、カザフスタンに導入する計画。

PSAプジョーシトロエンBernd Schantz,取締役は、「このプロジェクトは我々の同地域の拡大計画において、重要な役割を持つ」と語っている。

東レ、童夢カーボンマジックを買収…CFRP事業強化

東レは、自動車用途をはじめとする炭素繊維複合材料事業の拡大を目的に、童夢カーボンマジック（DCM）および、タイ生産子会社の童夢コンポジット・タイランド（DCT）を買収すると発表した。

DCMは、童夢のレーシングカー用CFRP部品の生産会社として1995年に設立。レーシング　カー部品の設計・製作を通じて培った同社の設計技術力、試作提案力および高精度オートクレーブ生産技術は市場から高く評価されており、現在では自動車用途に留まらず、幅広い分野でCFRP部品を数多く生みだしている。

また、タイ生産拠点のDCTは、CFRP部品の量産工場として、2005年にタイ・Sahaグループとの合弁で設立。以来、オートクレーブ技術を核に、高品質の製品を競争力あるコストで量産し、着実に業容を拡大している。

東レは、今回のDCM買収により、CFRP部品の設計技術力を拡充。さらに、アセアン地域で同社初となる炭素繊維複合材料関連の生産拠点を確保することで、同地域の経済成長を取り込むと同時に、競争力のあるグローバルサプライチェーンを提案できる体制を整えていく。