メルセデスベンツがCLクラスのエンジンを大幅改良

大排気量でパワーを出す時代はもう終わったのかもしれませんね。

メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス･ベンツの最高級ラグジュアリークーペ『CLクラス』の外観デザインを改良。環境適合性を大幅に高めた新開発エンジンを搭載し、本日より販売を開始した。

『CLクラス』はメルセデス･ベンツブランドの最上級ラグジュアリークーペであり、現行型は2006年11月の日本発売以来、累計約2000台を販売。このセグメントのトップセラーとして高い評価を得ている。

　今回の改良では、5.5L V12ツインターボの『CL600』を除く、全車種のエンジンを刷新。『CL550』には新たに4.7L V8直噴ツインターボが搭載され、名称も『CL550 BlueEFFICIENCY』に改められた。

このエンジンは排気量を従来の5.5Lから4.7Lにダウンサイズしながらも、直噴式燃料噴射システムとマルチスパーク・イグニッション、ツインターボチャージャーなどの採用により、大幅な性能アップと燃費向上を両立。最高出力は約12％増の435PS、最大トルクは約32％増の700Nmとしながら、燃費も約3割向上。CO2排出量も従来の288g/kmから224g/kmまで削減した。

またハイパフォーマンスモデルの『CL63AMG』も排気量を従来の6.3Lから5.5Lへ落としながら、『CL550 BlueEFFICIENCY』と共通の最新テクノロジーにより最高出力400kW（544PS）、最大トルク800Nmと、従来比+14kW（+19PS）/+100Nmのパフォーマンス向上を実現。同時にアイドリングストップシステムや「AMGスピードシフトMCT」電子制御式 7速トランスミッションの搭載により、燃費は従来に比べ5割以上の改善を達成。CO2排出量も244g/kmと、このセグメントにおいて群を抜く環境適合性を実現している。

さらに『CL63AMG』では、専用オプションとして「AMGパフォーマンスパッケージ」をオプション設定。専用のエクステリアやインテリアに加え、エンジン性能をさらに高めることで、最高出力420kW（571PS）、最大トルク900Nmを可能にしている。

なお、6.0L V12エンジン搭載の最高峰モデル『CL65AMG』についても、エンジン制御の見直しなどの改良を実施。612PSから629PSへの出力向上と、EURO5に適合する排出ガスのクリーン化を実現している。